カワサキ ニンジャ 其の一 〜スケールモデル始めました〜
これがもうべらぼうに面白い。
立体パズルとして「え、ここがこう切り取られてるの?!」という驚きに溢れていて、溢れ出た驚きは喜びという形に結実する。
アハ体験の連続で脳内物質が出まくる。
模型作りってこんなに豊かな体験だったのかと新たな発見をしてしまい、気分はもうコロンブス。
僕はガンプラの1/144スケールのHGシリーズを良く作る。
だからHGのカテゴリであれば宇宙世紀のMSだろうがアナザーのMSだろうが可変MSだろうが、大抵自分が今どの部位を組み立てているかを見失うことはない。
多くのモデラーがそうであるように、僕も
パーツを全てランナーから切り離す→ニッパーで二度切り→デザインナイフでバリ取り→組み立て
という手順で進めても何の問題も無い。
しかし今回は初めましてのバイクのプラモデル。
とにかく振り切られないようにやっとの思いでついていったような感じだ。
バイクに乗らない僕はその基本的な構造を熟知していないため、余計に「未知なるもの」を組み立てている気持ちが強かった。
バイクのプラモデルに慣れている人間からすれば当たり前なのだろうが、僕はここを組んだときに度肝を抜かれた。
ツヤツヤのパーツの中にいきなり半ツヤの部分が出てくるのだ。
何このインジェクションキットの表情の豊かさ……
こんなものを3,000円以下で味わってしまって良いのか?
タミヤに儲けは出ているのか?
最近評判のペン2種で部分塗装すれば、気分は整備士。
「金の穂」は愛読しているwebメディア、nippperで先日紹介されていてその存在を知った。
すべての人に「筆で色を塗る喜び」を伝える最上のツール、ぺんてる 金の穂。 | nippper
乾きが遅いのは玉に瑕だけど、マーカー特有の融通の利かないペン先とは異なり、筆だからこそ実現できる曲面への追従性の高さで滅茶苦茶使いやすい。
これは良い買い物をした。
慣れない作業の連続で3時間かかって完成したのは僅かここまで。
でも滅茶苦茶楽しい。
明日は仕事を休んで続きをしたいぞ……