カワサキ ニンジャ 其の四
カワサキ ニンジャ、ついに完成。
いやね、これマジで凄い。
初のバイクプラモがクリアカラーってそんなの良いのだろうかなどと思いもしつつ、「いや、内部構造が見えるクリアバージョンこそ初のバイクプラモにふさわしいのでは?!」という気持ち。
この角度から見ると一対のライトがハチの複眼のようで一番男前に見える。
え、この脇腹の豊かな膨らみ、どうなっちゃてるの……
ケツからの眺めも最高じゃん……
メカ好きのおじさんもこのマシンには興味津々みたい。
下から覗き込んじゃいますよね〜
はい。
そんな訳で滅茶苦茶ゴキゲンなプラモを組んでしまいました。
実は僕が普段興味も湧かないバイクのプラモを組もうと思ったのは、こちらの記事がずっと心に引っかかっていたから。
からぱたさんの文章、いつも最高なんすよ。
組み終わった後この記事を読み返してみたところ、僕がこのプラモを組んでいる時に脳裏に浮かんだ感想のかなりの部分が、この記事で言及されていたことに驚いた。
組んでいて自分のモデリング偏差値がグッと上がったような錯覚を起こさせてくれるタミヤさん。
「自分は凄い!」と勘違いをしてしまうくらいにタミヤのプラモのレベルが高い。
スナップフィットしか組んだことのない人間にはちょっと難易度の高い部分がある反面、適切なツールを選択すれば間違いなく美しいミニチュアバイクが手に入る感動。
途中、手がもう一本欲しいと思う瞬間がない訳ではなかったが、想像以上に高性能なマニピュレーターa.k.a.人間の指、ピンセット、そして流し込みタイプの接着剤があれば大抵のことは解決する。
再度からぱたさんの記事を引用させていただくと、接着剤は「プラモの世界を旅す流最強のパスポート」らしい。
僕はこの記事を読んで接着剤をつかって模型を組む楽しさを知りたいと思い、模型店で「接着剤不要」と書かれていないプラモを探して購入した。
故にパッケージに「接着剤不要」「スナップフィットモデル」と書かれている模型を手に取っては「何でだよ!接着剤使わせろよ!」と脳内で悪態をつきながら店内を物色していた。
接着剤の楽しさがわかるなら自動車の模型でも良かったし、スケールモデルではないキャラクターモデル、例えばファインモールドのジブリモデルのようなものでも良かった。
しかし頭の片隅で「バイクのプラモは実質ガンプラ」という言葉が浮かび、今回組んだキットを手に取るに至った。
その直感に従ったことは間違いではなかった。
完成したキットを見た今、僕は確信を持ってそう言える。
今まで、僕のモデリングにおいて接着剤は「スナップフィットで強度が必要な部分に使うもの」であったり、「ディテールアップに必要なパーツを貼り付けるもの」でしかなかったような気がする。
今回初めて接着剤が必須なキットを組んでみて、「接着剤」というマテリアルの必要性を実感した。
次は作りかけのFGガンダムの改造を終わらせたいんだけど、新しい接着剤必須のバイクプラモが欲しくなってしまったなぁ……